ダイレクション(AT用語)とは?①

こんにちは。

今日はATの中でもとても大事な言葉、ダイレクション(Direction)について書いてみたいと思います。

ダイレクションに関しては、いろんな人が説明されているとは思いますが、とにかくアレクサンダーテクニークのレッスンを受けた事がない方でもわかりやすい様に書いて行きたいと思います。

まず、ダイレクション(Direction)とは、日本語に訳すと

「方向・方向性を示す指示」と言う意味だそうです。

「身体の方向性」って言うと、一瞬わかりにくい言葉ですが例えば、

疲れると人は、身体が下に落ちやすくなります。

寒い時も、身体を縮める事をします。

これは、人間が寒さから身を守る為の脳からの反射ですね。

又、嬉しい事があって、「やった〜!」とガッツポーズする時人は上の方向に向かいます

この様に、私達の身体はいろんな原因によって長くなったり、縮んだり様々な方向性を持ちます。

この上の例は、わかりやすい様に大袈裟な動作を含んだものを選んでいますが実際は、ほとんど目に見えるか見えない様なもっと繊細なレベルの方向性をATでは扱っています。

ペドロ・デ・アルカンタラの「音楽家のためのアレクサンダーテクニーク入門」では、

「レッスンでワークを受けた生徒は上向き思考の方向性とは、筋肉の活動ではなく、一種のエネルギーの流れであることを理解するだろう。」

と書いています。

アレクサンダーテクニーク(以下AT)は、エネルギーワークと言うカテゴリーに入ってはいませんが、実際にレッスンで起こっている事は、エネルギーレベルの事であるのかもしれません。

 (これは誤解されるといけないので書いておきますが、スピリチュアルのワークとは少し異なります。)

さて、前置きが長くなりましたが、私達の身体には、元々生まれ持った本来行きたい(行くべき)方向性があります。

生まれて、しばらくして立ち始めた赤ちゃんはいわゆる癖と言うものがほとんど無く、本当に伸び伸び、生き生きしています。

足がどっしりと床に着いてお見事ですね。

その頃は、この人間の生まれ持ったもの (これをATでは、プライマリーコントロールと呼びます。

プライマリーコントロール(AT用語)とは?)が、存分に発揮されており、身体が正しく方向づけられています。

頭が先導して、身体がそれに付いて行っていますね。

しかし、個人差はありますが、年齢があがるにつれて私達はいろいろな原因によってそのバランスを失って行きます。

そうなると目に見える事としては、姿勢が崩れ、そして体調が悪くなったり、物事をスムーズに行う事ができなくなります。

ですからATでは、「失われた私たちの本来の行きたい方向性」を取り戻す事を学びます。

今日はまず、身体には方向性と言うものがあるんだ、とわかって頂ければ充分です。

ダイレクションの具体的な方向性の話は、次回に書きますね。

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