レッスンご感想

ATレッスンご感想

Mさん 20代女性 ピアノ教師

約3年程、棚橋先生のレッスンに通わせていただいております。大学を卒業してから少し経ち、ピアノの講師としてお仕事をはじめてから、演奏している時に身体のバランスがとれなくなり、違和感に悩むようになりました。

そんな時、ご縁があり棚橋先生のアレクサンダーテクニークのレッスンに巡り合うことができました。レッスンでは、先生のハンズオンワークにより、身体が緩み解放され、バラバラであった身体のパーツが繋がり、バランス良く存在できている感覚があります。その感覚と比較することで、普段の自分の身体は、無意識に余計な力を入れ、バランスを崩していることがわかりました。

演奏時の身体のバランスがとれなかった違和感の一因がここにあることを知る事ができたことにより、先が見えない不安から解放され、またその都度出会える新しい感覚を楽しみながら、現在もレッスンを受講させていただいております。なによりも、その感覚を活かせた時の演奏と身体の変化を感じられることがとても嬉しいです。

先生から教えていただいた、感覚を「掴む」のではなく「ふと思い出す」ことの大切さを忘れずに、これからもレッスンに通わせていただきたいです。

Mさん 40代女性 フルート教師

大学でフルートを専攻していましたが、卒業後自分の奏法に疑問を感じ、また身体の凝りや痛みなども抱えながら試行錯誤をしているうちに調子を崩し、上手く吹くことが難しくなってしまったのが受講のきっかけでした。

レッスンを始めた当初は、身体にとって良い状態を頭で理解できても実感として認識するのが難しい事もありましたが、徐々に身体が緩んでいくとともに、少しずつ良い状態になってきたのを実感しています。

フルートを吹くという目的がある以上、焦ったり悩むこともありますが、レッスンに伺うと、とても気さくに楽しくレッスンしていただけるので、また頑張ろうかなという気持ちになります。

レッスンを通して、フィジカル的にもメンタル的にも今の状態を受け入れていくということを学ぶこともできましたので、これからも自分の体と向き合いながら頑張っていきたいと思っています。

Wさん 50代女性 アマチュアフルート奏者

受講のきっかけは、あがり症の克服です。アマチュアオーケストラでフルートを吹いていますが、本番の度に身体が固まり上手く吹けなくなってしまうことが、学生以来、数10年続く悩みでした。なんとか改善したいと様々な方法を試してきましたが効果がなく、最後にたどり着いたのがアレクサンダーテクニークです。
 レッスンに通うようになってから10年たちます。未だ本番ではあがりますので、多分、一生つきあわないといけない私の性質なのでしょう。でも、もうそれは恐怖ではありません。今は、あがった状態を受け入れ、自分の身体を観察し緩め、そして感覚が拡がるというプロセスを意識できるからです。その結果、音楽そのものと周囲との一体感に意識を向ける余裕が生まれ、ステージに上がることが楽しいと思えるようになりました。
日々の生活も変化したように思います。様々なシーンで、自分の身体の状態を観察するクセがつきました。身体と心は繋がっているのでしょう、身体を緩むこと・広くあることを感じることで、心の感覚も拡がり、以前より周囲への「気づき」も増えました。また、感情のコントロールも楽になったように思います。
とはいえ、テクニークの体得は先が長いです(私があまり出来の良い生徒でないだけかもしれませんが)。レッスンの度に自分の身体に新しい発見があり、レッスンの合間にそれを忘れ、またレッスンで発見するという繰り返しです。
いずれにしろ、アレクサンダーテクニークのない生活は今となっては想像できません。この技術と良い先生に出会えたことを感謝しています。

Zさん 50代男性 アマチュアサックス奏者

学生時代からテナーサックスを演奏しています。40代後半から肩、背中、腰などに頻繁に痛みや不快感を覚えるようになり、さらに、楽器を演奏する時になると、右手の小指に力が入って思うようにコントロールできないという症状に悩まされるようになりました。長年無理のある奏法で演奏を続けてきたせいかも知れません。

数年間は自分なりに解決法を模索し、整骨院で施術を受けたり、筋力トレーニングを行ったりと色々試していましたが、なかなか症状の改善にはつながらず、半ば諦めに近い気持ちでいた時、アレクサンダー・テクニークに出合いました。

受講を始めて約3か月、今は少しずつ体と心の緊張がほぐれて緩んでいくような、不思議な感覚を味わっています。毎回のレッスンごとに自分の体の新しい一面を発見できるのがとても興味深いです。レッスンでの感覚を日常生活で維持するのはまだ難しい面もありますが、例えば寝起きに感じていた腰の痛みが和らいだり、あるいは姿勢の改善によって背中の不快感が軽減するなど、日常の身体感覚に少しずつ変化が現れているように感じます。

楽器演奏という目的を持っての受講なので、結果を求めて焦りがちになる時もありますが、最近では、頭と背骨のつながりを意識することで楽器を構えるのが楽になる、あるいは指が動かしやすくなると感じる瞬間もあります。今自分の心と体に起きている微妙な変化が、これからどのような大きな変化につながっていくのかを楽しみにしながら、レッスンを続けていこうと思います。

Tさん 30代女性 アマチュアピアノ奏者

ピアノが思うように弾けないことや上がり症に悩んでいた頃にアレクサンダーテクニークを知り、レッスンに通い始めました。

初めは立ったり座ったりなど日常的な動作の中で身体が緩んできたと感じるようになり、そのうち人前で話すことが以前よりも苦ではなくなってきました。

ピアノ演奏での変化を感じるまでには時間がかかりましたが、指がスムーズに動くようになり、音階やアルペジオ、オクターブなどが楽に・速く弾けるようになっています。1~2時間で疲れていたピアノの練習も、今では何時間弾いても疲れません。

また、もともと周囲からの刺激に過剰に反応してしまうところがあり、職場で周りの人が気になって仕事に集中できないことがありましたが、今はほとんど気にならなくなくなりました。人見知りもしなくなっています。

とにかく生きることが楽になったと思います。辛かったピアノも、今は楽しくて仕方ありません。なかなか結果が出ずに途方に暮れたこともあったけれど、諦めずに続けてきてよかったです。これからアレクサンダーテクニークを始める方にも、根気よく続けることをおすすめします。

フルートレッスンご感想

Kさん 60代女性

小中高のブラバンでクラリネットに熱中したあとは音楽とは無縁で、40歳を前に無性に楽器がやりたくなってフルートに挑戦したときも、呼吸が苦しくて、すぐに挫折してしまいました。

ふだんから仕事(校正者です)に集中するあまり息を止めてしまったりしていた、呼吸に問題がある自分には吹奏楽器はもう無理なんだとあきらめていました。

その後、韓国の民族打楽器・チャンゴのサークルに入る機会があり、今度は手首を傷めてしまいました。そんなとき、ボディマッピングとATについての本に出会い、マッピングどおりの体の使い方で練習をすると、手首の痛みはなくなり、練習が楽しくなりました。

ATについても興味がわき、自分の呼吸の問題も克服できるかもしれないと思って、ATの先生の門をたたきました。レッスンを受けると、いつも苦しかった呼吸は改善され、体全体が少しずつラクに自由になるのを感じ、あきらめていたフルートにもう一度取り組んでみようと考え始めました。

本格的にフルートをやろうと思いながらも雑事に追われ、棚橋先生と出会いレッスンを受けるようになった頃は、50歳近くになっていました。

それからもう10年以上。先生と出会っていなかったら、こんなに長くフルートを続けることはなかったと思います。相変わらず日常に追われる中、あまり練習できなくて宿題を忘れた小学生のような気分でレッスンに出たり、体力的につらいと感じるときもあります。

でも、ゆったりとしたレッスン時間を過ごして帰宅すると、体はラクになっていてフルートの音ものびやかに響いているのがわかります。まだ自分にも可能性があるかも、とあきらめていたことを続けている幸せを感じます。それが、これからもフルートを楽しく続けようという私のモチベーションにつながっていると思います。

Oさん 60代男性

私は高校生の時にクラブ活動で2年間ほどフルートを練習しておりました。卒業後はあまりフルートも吹く事なく、あっという間に半世紀が経ち還暦を迎えた年に一念発起してフルートの練習を我流で再開し、2021年の初冬から先生のお世話になっており現在65歳のシニアです。

先生のレッスンではこれまでの我流とは違い、基本的な事を教えてもらっており、姿勢、アンブシュア、アバチュア、ブレスの取り方、下顎の位置、アタック、タンギング、左右の指の位置等を丁寧に説明して頂きレッスンを受けております。これまでの我流とは全く違うので、戸惑いもありましたが最近では先生の丁寧な説明にも納得できる部分も出てきたように感じています。

また、ATとの関連で脚、股関節、腰、胸、鎖骨から首、そして肩、上腕、腕、手首、指の関節などの動きについてもフルートと関係付けて丁寧に分かりやすく説明を受け自然な状態で吹けるように努力しております。然し、これが曲者。なかなか思うようにいきません。兎にも角にも加齢と我流でガチガチに固まった身体。練習も力が入り無我夢中。

ATの事も理解はまだまだこれからですが、最近ではフルートを練習する時は意識して自然な状態で吹くよう努めてきており、我流の頃に比べてると肩、口の周りや顎の余分な力も少し抜けて少し楽に吹けるようになったと感じております。また、力が抜けると息も長くなったようにも感じることあります。 

五十の手習いとはよく言ったものでシニアの手習い。お若い方のようにはいきませんが、先生のお陰で自分なりにフルートを吹けることに喜びを感じている今日この頃になります。