こんにちは。
今日も、しつこくまた「ダイレクション」について4回目になります。
アレクサンダーテクニーク(以下AT)においてはダイレクションが全て!と言っても過言でないくらい、ダイレクションは大事な意味を持ちます。
今日は、ダイレクションは長い目で見て、どのようにして与えて行けば良いのかについて、書きたいと思います。
ダイレクションとは?の2回目では、ダイレクションを与える事によって身体の方向性が変わるのは、まるでガラスが波に何回も打たれてシーグラスになるくらい地道な作業である事を書きました。
ダイレクションを自分に与える事は、AT初心者にとって、かなり大変な事かもしれません。
何が大変か?って
まず一番大変なのは、ついついダイレクションを与える事を忘れてしまう事です。人は日常生活の中で、四六時中ずっと方向性を考え続けるのは不可能です。やはり、日常生活では刺激的な事もあるし、忙し過ぎる時もあります。
そういう時は、ダイレクションなんて忘れてしまって当然でもあります。本当は、そう言う時こそダイレクションを与えるのが大事なのですが、もちろん私達AT教師でさえもできない時は多々あります。
ですから、最初はまず余裕がある時、
例えば
●家でゆっくりしている時
●電車に乗っている時
●信号待ちをしている時
などに、ダイレクションを与えてみる事から始めると良いと思います。
まずは、
首が自由になって、頭が前と上に行き*
背中が長く上下の方向性(身体が長く)
背中が広く左右の方向性(身体が広く)
からで良いでしょう。
↓信号待ちでボーっとしてる時など。
これも、ガチっとやらない事がポイントです。
堅苦しく「気を付け!」になる必要はありません。上の絵のようにらせん状に考えるのもいいかもしれません。
「思うだけ!」を思い出してみて下さいね。
ここから始めて、いつかはもっともっといろんな方向性、
斜めだったり、らせん状だったり、そして最後は3Dに、立体的に、全身に方向性が与えられる様になって来るのが理想的ですね。
これは相当、トレーニングが要りますが
さて、次に大変な事は、ダイレクションを与えているけれど、これで合っているの?と思い始める事です。ダイレクションは、大体の場合、与えてものすごく体感がある訳では無いのですね。
「上下に長く〜」と思っても実際、何センチも、びよ〜ん!っと伸びる訳では無いし、何も感じない時もあります。
こうなると、私は間違えているのだろうか?と自分を疑い始めます。ダイレクションを与えた時に、体感がないと「与え足りないんじゃないか?」と、ごりごりと何回も同じ様に繰り返しがちですが、むしろそれは逆効果になりかねません。
体感が無くても与えたものは、ちゃんと機能しているはずです。これが信じられるか?は少し、成功経験が要るかもしれません。
あと一つ大事な事は、ダイレクションを与える際に自分の中に閉じこもらず、自分の外側に意識を持って行く事も忘れないで下さいね。
これについては、良かったらこちらの記事も合わせてお読み下さい。
もちろん、ダイレクションの与え方は、工夫が要りますし、やはりまた経験も必要です。
最後に、
自分自身が、どこに向かいたいのか?これも立派な方向性になりますね。ダイレクションは、すごく単純。「思えば叶う!」なんです。でもシンプル過ぎて、時に私達は心配になるのです。
これで本当に良いの?って。
わたし自身も、ダイレクション、全然効果ないじゃんね?っ疑った事もありますが、今は信じられる様になりました。やはり体験がないと、なかなか信じられない。信じられなくなると、なかなかやらなくなりますしね。
でもダイレクション恐るべし!です。
体が本来あるべき方向にちゃんと動いて行くのです。
これで、ダイレクション第①〜第④までを完了します。
最後までお読み下さりありがとうございました。