エンドゲイニング(AT用語)とは?


皆さん こんにちは。

今日はアレクサンダーテクニークで使われる用語『エンド・ゲイニング(end-gaining)』の意味について説明を書いて欲しい、とのご依頼を音楽を描く(items drawing)の谷中先生↓からhttps://utenamuse.jp/about/から頂きましたので、私なりの考えを書いてみたいと思います。


『エンド・ゲイニング』(end-gaining)は日本語に訳すと、目的に突っ走る事で、「結果至上主義」とも言われます。

人は多かれ少なかれ、何か目標に達成したい時、その目標に到達する手段を大切にせずただ目標に突っ走りやすい傾向があります。

いくつか例を挙げてみると、

『胸を張って背筋をぴんと伸ばして、姿勢を正しくしましょう!』


何だか辛そうな姿勢ですよね!

これは結構多くの人がやっていると思いますが、立派なエンド・ゲイニングです。


「姿勢」と言う言葉そのものが見た目を表すので、そもそも目的に向かいやすいのですね。

では「正しい姿勢」って何でしょうか?

正しい姿勢とは、胸を張り背筋をぴんと伸ばすだけで、良いのでしょうか?

多くの人は、正しい姿勢とは、「肩を後ろに引いて胸を張り、背筋をぴんと伸ばす」と勘違いしています。

これは身体が起きていて一瞬見た目には正しい姿勢に見えますが、実際は肩を引くと背中が狭くなり、「背筋をぴんと伸ばす」と思うと身体に力が入り、ガチガチになってしまいます。

例え見た目が良くても、心地良く動きやすくなければ、正しい姿勢をする事は意味がありません。


良い姿勢とは、

「身体が上手く機能する状態にあると、結果的に綺麗な姿勢に見える」

姿勢と言えますね。

(この辺りの事を学ぶのが、アレクサンダーテクニークのレッスンです。)

形から入るのはエンド・ゲイニングです!


『毎日5時間ピアノを練習する。』

驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、これも一種のエンド・ゲイニングです。

もちろんピアノをたくさん練習する事自体は、エンドゲイニングではありません。

しかし「毎日5時間練習する事」自体が、目的になっている人が居ますよね。

「必要な練習をしていたら、5時間経っていた」はエンド・ゲイニングではありませんが、

「何がなんでも、5時間練習する!」はエンドゲイニングです。

次に、音楽をする人に在りがちな、

『プロ演奏家の録音を聞いて真似をする』


これもエンド・ゲイニングです。

真似から入る方法もあるかもしれませんが、プロの演奏は、そのプロの身体のバランスの状態があってこそです。

プロと同じバランスの状態が無い人達は、いくらCDを聴いて練習をやっても、同じ様には行きません。

又、プロの方の演奏は、その曲に関する知識的な事も含めて理解した上での産物でしょうから、表面的に真似をしたところで、上手く行く訳がないですね。

この様に私達の日常生活のあらゆるところで、エンド・ゲイニングが起きています。


又それは多くの場合、教育現場、政治などでも起こっています。


「1日5時間練習しなさい!」と言うピアノの先生。

子供に、「背筋をピンっと伸ばして、正しい姿勢をしなさい!」と言う小学校の先生。

これらのエンド・ゲイニングに私達は意外に無意識です。

何の為に?

どのように?

その目標に到達するか?

にいつも気を配っていないと、私達はすぐにエンド・ゲイニングに向かってしまう生き物です。

アレクサンダーテクニークでは、目標に達成する手段として、身体の使い方に焦点を当てる事を学びます。

AT用語である『エンド・ゲイニング』の大体の意味をおわかり頂けたでしょうか?

皆さんも、日常生活の中でエンド・ゲイニングになってしまっている事を一度探してみてくださいねウインク

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