本番のあがり②

皆さん、こんにちは。

今日は昨日の続き本番のあがり①の続きです。

前回書いた事は、自分が自分の身体と繋がっていないとぐるぐる思考もやもやになる。(これを今ここに居ない、とも言う。)

そして、どんどん心配が大きくなってしまい身体がガチガチになってしまう、と言う事でした。

自分自身と繋がるってどういう事だろう?が今日のテーマです。

自分自身と繋がるとは、自分自身の身体を自分の意識の中に入れることです。

ですが、ここで注意⚠️が必要です。

自分自身の身体に焦点を当てる時に大切な事は、自分の身体の中だけに集中しない事です。

自分だけに意識が向きすぎて、周り(赤いぼやけた点)が見えなくなっている状態

上の図の様に自分の中だけに焦点を当てた時に起こりやすいのは、「緊張している部分はないかな?」などと自分の身体を意識します。それ自体は悪い事ではないのですが、その時にジャッジ(評価)が入り始めます。

ジャッジが入るとは
「あーここが緊張してる!」と気づいて
「大変だっ!これは悪い事だ!」と判断する事です。

これは自分を責める事になり、またぐるぐる思考に戻ってしまいます。
本当は身体の緊張に気づいたらそれを辞めるだけで良いのです。


時には「なぜ自分は緊張してしまうのだろう?」と考えたりすることもあるとは思いますが、何事においてもいつも全てスッキリと解決できる訳ではないと思うので、あまり考え過ぎるのは時間の無駄でしょう。
そうじゃないと、またぐるぐる思考もやもやに戻ってしまいます。

自分の中と同時に、外の世界にも注意を向けると、考え過ぎる事が少なくなるはずです。

では外側にも意識を向けるってどう言う事でしょうか?

それは同時に自分の外の世界にも意識を向けることです。


↓私のボディマッピング講座では、これを包括的な注意の仕方と説明しています。

自分にも自分の周りにも注意が行っている状態
(ピンクの●はお客さんだったり、周りにある物です。)

このように自分の意識が外とつながっている事が大事です。

例えば、皆さんは本番の演奏中観客を視野に入れていますか?

(なぜかコロナ禍のソーシャルディスタンス、、、)


もしかして観客を見ない様にして自分に集中して演奏しているかもしれません。観客を見ながら演奏することって人によっては本当に怖い事だと思います。


でも、実際それができると意外に力みが少なくなり、快感だったりします。観客を見ると言っても、一人一人をじーっと見なくて良いのです。ウインク客席を広く見て、演奏しながら自分の意識下に入れるって感じでしょうか。

例えば、歌の人達は舞台に対して正面を向いている事が多いので、わりとその辺りは、上手く観客を意識できている感じがします。オペラなどはよく客席に訴えかけるように歌ったりしますよね。

逆に、一番観客を意識し辛いのは、観客に対して横を向いて演奏しているピアニストかもしれません。

ピアニストも、是非自分の右側の客席を意識下において演奏してみてください。

管楽器の私の場合、以前はよく譜面台を境に自分の世界を作って、観客をシャットアウトしていた様に思います。ショボーン


普段、客席をシャットアウトして演奏している人は少しずつ、実験的に客席を見る練習した方が良いですね。なぜなら「客席を見なければ!」と思うと、また自分が追い詰められてしまいがちです。

私自身の経験では、初めて客席を見た時ドキッ!として更に緊張しかけたので、またすぐにシャットアウトしたのを覚えています。やはり客席を見るのが慣れていない人は、慣れるまではそれがとっても怖い事でもありますね。ですから、実際客席を見て怖かったら、シャットアウトしても良い、という選択肢を最初から持っておきましょう。慣れるのは少しずつ、少しずつです。ウインク

そして面白いのは、演奏者が客席の観客を受け入れると観客に、よりパフォーマンスが上手く伝わります。演奏の実力的には同じでも、観客の印象は全然違って来るんですね。なので、演奏中に観客を意識下に入れる事はあがりの問題も解決するし、伝えたいパフォーマンスもより伝わるので一石二鳥です。照れ

○舞台の数をやれば慣れる、

○たくさん練習して120%出来る様にしていればあがっても100%出来るだろう、

などと言う人も居ますが、あがりはまた別の問題ですからね。

根本から問題を見て行かないといけないと思います。

生徒さん

こう言う事って意外と知られてないですね!

そうかもしれません。私もアレクサンダーテクニーク(AT)を学んで初めて知りました。別にこれらの事はATだけで言われることでもないのですが、やはりあがりの問題は身体との繋がりが大きいです。

という事で、あがりについて2回に分けて書きました。

あがりについては、あともう一回続きます。お読みくださりありがとうございました。

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