皆さん、こんにちは。
先日は、ATの用語である『エンドゲイニング』について書きました。
今回は、エンドゲーニングの反対用語として、
ミーンズ・ウェアバイ(means-whereby)
について説明したいと思います。
エンドゲイニングとは、目標に突っ走る事、「結果至上主義」と言う事でした。
それに対して、ミーンズ・ウェアバイは目的に向かう手段を選択する事です。
目的に直接向かうのがエンドゲーニング
だとすれば、それに対してミーンズ・ウェアバイは、間接的なアプローチになります。
ミーンズ・ウェアバイは、また別の言い方をすれば、目的に達成するまでのプロセスに重きを置くとも言えます。
実際、私たちの日常はエンドゲーニングで溢れています。
例えば、赤ちゃんは生まれてしばらくしたら、大人たちは、いかに早く歩き始めるか?を期待し始めます。
↑これがエンドゲイニングの始まりですね。
しかし、赤ちゃんが歩くようになるまでには、
首が座り
寝返りをして
お座りができて
ずり這いをして
ハイハイをして
そして、つかまり立ちをして、
そこからやっと歩き始めます。
この長いプロセスを赤ちゃんが、きっちりと通る事で身体がしっかりして将来的に直立して歩くことができる訳です。
でも、大人たちは早く赤ちゃんを歩かせるために歩行器を使わせたりして、 このプロセスを省略しようとします。
↑これがエンドゲイニングの典型ですね。
もし赤ちゃんが、歩行器で支えないと歩けないのなら、まだその時期はしっかり床をハイハイさせるべきです。
中途半端に早い時期に立ってしまうと、筋肉が未発達の状態で立つことになるので、その子の将来が困難になる事が予想されます。
↑これがミーンズ・ウェアバイでプロセスを大事にする考え方です。
子育てのスタートがこのように始まり、その後は、皆さんもご想像がつくかと思いますが、早期教育から受験からとエンドゲーニングの連続になりがちです。
しかし、ミーンズ・ウェアバイの考え方では、その目標に至るプロセスとして時に、なかなか結果が出なかったりして、正しい選択をしているのか不安になったりします。
待つことは、なかなか辛いのですね。
ですから、私たちは頭ではわかっていても、エンドゲイニングの道をまっしぐら~と言うことになりやすいのですね。
私も日々、エンドゲーニングにならないように、と思ってはいるのですが、気が付くとそこにハマっていたりします。
「プロセスを大事にせよ!」と言う事は皆聞いた事があって知っているのだけれど、なかなか徹底できない私たちの永遠のテーマなのですね。